小 林 英 樹

2024/3/31

表舞台の裏側


さあ第5週目の日曜がやってまいりました。
どうも、OUTLET BANDS ボーカルの小林英樹です。
今年に入ってこれが初のレトバ通信ということになりますね。
どうぞよろしくお願いします♪(微笑)

早いもので2024年に入って、もう3ヶ月が経ちました。
年に数回しかない、月の第5週目の日曜更新のこのコンテンツを書いておりますと、筆を取るたびに季節の移り変わりと、あっというまに一年が過ぎ行くのを感じます。

そんな中、自分達が進んでいる様な、いない様な…
表舞台に立つ人々の印象って、言ってみれば公の皆様に向けての露出状況で決まってくる部分が、大半を締めているのだと思います。
僕らの場合、毎週々々の番組配信はしていて、露出という点ではある程度満たしており、それは進んでいる印象に繋がるのかとも思われます。
がしかし一方では、毎週々々の決められた型でしか披露の場がないので、代わり映えがしない…それはつまり進んでいないのでは?とも取られ兼ねないかなと感じていたりもします。

僕らの様に、活動の全てを自分達2人だけでセルフプロデュースしながらまかなっているチームにとっては、内々で実際に進んでいる部分と皆様に表立って感じて頂ける部分とが、尚のこと掛け離れて映りやすいのだと僕は考えいて、なので、この「レトバ通信」がそんな内々の進み具合の、多少なりとも皆様への情報元としてお伝えできたらなと、そんなふうに思って今回も筆を取っております(微笑)

それではさっそく…実際のところ、OUTLET BANDSにおけるこの3ヶ月がどうだったのかを書いていこうと思います。
まずはやはり新曲の慣らしと新新曲の作製が、一つのメインとして上げられますかね。

昨年の末頃、記憶に新しい『So I still will not give up』という曲を発表し、皆様にも好感触な感想をいただきながら、自分達としてもその後年明けからはこの曲を多く演奏する機会を作って、微調整を加えながら馴染ませてまいりました。
実はそんな中、同時進行で先々週に発表された新新曲『星をつぐレクイエム』の制作も急ピッチで進んでおりました(苦笑)
このスピード感で曲を仕上げてゆく作業量といったら、言わずもがなでして…(汗)
作曲の分野での齊藤くんの苦悩や葛藤、そしてひらめきと実践にはこの3ヶ月間、目を見張るものがありましたね。
相方として頼もしいの一言に尽きます、ありがとうね(感謝)

ではその、今回の最新曲『星をつぐレクイエム』について軽く触れていきましょう♪
僕らのHPからその歌詞を読まれた方はもうお分かりかと思います。
近年、僕らが子供時代から親しんできた映画や漫画やアニメ、そして音楽など、それを手掛けてきたクリエーターの方々が1人また1人と他界をされる年代へと入ってきました。
朝のニュースやSNSなどのトピックで、そういった著名な方の訃報がいきなり飛び込んできて、驚きと悲しみを隠せない日が増えたように思います。

作者死しても残り続ける偉大な作品…僕らの大好きな作品の数々から、僕達は何を感じ、何を教わってきたのか…

ニュースを目の当たりにして、押し寄せてくるのは悲しみばかりではなく、焦燥感にも似た感覚もありました。
僕達の世代は何を残せるのだろうか…
いいえ、もとい、僕達OUTLET BANDSは何を残せるのか。
そして何を受け継いで伝えてゆけるのか。
そんな疑問を自分に投げかけながら、悲しいお別れのレクイエムとしてではなく、僕らが純粋に好きだった作品の様に、悲しみも乗り越えて前向きにさせてくれた、そんなポジティブな曲調で、この星に生まれた創作者としての意志を継いで応えるレクイエムを作らせていただきました。

奇しくも同じクリエーターとしての道を進むことを選んだ自分にとっては、子供の頃に魅了された作品が志した時からの目標であり、そんな作品をどこまで超えていけるのかが、これからの大きな課題だと受け止めております。
きっと巨匠と呼ばれてきた人達も、そのまた先人の巨匠の先輩達との別れの中から、自分にとっての芸術のみならず、世の中にとっての芸術の影響や大きさを学びながら、その背中を受け継いできたのだろうとも想像します。

素晴らしい作品の数々をありがとうございました、御冥福を心からお祈り致します。

もっと語りたいのですが…軽く触れると記した手前、最新曲についてはここまでにしておきましょう。
では続いて、僕らがこの3ヶ月で進めてきた事柄のもう一つのメインテーマへ。
それはやはり、配信事に関する諸々になります。

まずは昨年末からずっと引きずっていた、番組配信の際の回線が安定せずに音が途切れ途切れになってしまう問題…
例によって、これも僕らのHPの4コマ漫画のネタとしてもう既に描かれていたりいたしますが(苦笑)

音楽をメインで聴いてもらいたい番組を作るからには、その肝心な音楽の部分が途切れてしまっていては何の魅力も発揮できる訳がありません…
とは言え、僕達の音楽番組は先にも記した様に全て2人のセルフプロデュースで0から創り上げています。
そして、配信はそれぞれの自宅からのリモートによって繋いでおり、もちろんその中で生演奏を合わせて配信しているわけです。
時代は進んできているとは言え、やはりまだ音楽を完全な0レイテンシー(配信遅延0)で、毎週気軽に合わせるなんてことはまだ難しく、色々と試行錯誤が必要でして(汗)
その解決として、昨年末からかなり答えに近いものを練り出しているといったところまでは来ていたのですが…あと一歩がとどかない状況がここ最近まで多くありました。
僕ら的にはこの状況のことを「OUTLET BANDSあるある…」なんて言ったりして、揶揄しながらも負けるもんかと奮闘しておりました(苦笑)

一つ目のメインテーマの際に書いたように、相方の齊藤くんは作曲のトラックメイキングに時間を割かなければならない状況下にありますので、配信のシステムや番組構想、その他プロモーションに関するほぼほぼを、代わりに自分が一手に引き受ける形で僕らOUTLET BANDSの両輪は回っております。
なので、僕としては年明けからずっとこのリモート回線の不安定さを打開する策を模索して、試行してきました。
結果としては、現在、番組を観ていただいてもお分かりのように、その打開策のうちの一つが実を結んで、番組を快適に進められる様になったというわけです♪

さあ、番組の根本的な回線問題が解決したとなると、これまた同時進行ではありましたが、僕の中で優先順位的に次に取り掛かるべき改善先は、番組構想の進歩とそのプロモーションの進め方です。

観て頂く皆様にも関わりが出てくる部分として、この番組のアーカイブズがYouTubeのOUTLET BANDSチャンネルにUPされていると思います。
最初、試運転として1時間まるまるを番組動画として載せていたのですが、そうするとどうしても新規の方の手が長時間動画に伸びずらい状況にありました…
そこで思い切って、毎週のアーカイブズを20分間の動画として切り抜いて、その日の演奏1曲と、主だったトークコーナーひとつのみのUPとしてみました。(今のところ)

こうすることによって、アプローチしたい番組の良い部分を、すっきり短時間にまとめてお伝えできて、その分、生配信の時間を共有して丸々1時間見ることへの特別さが、より浮き上がってきたと思っています。

その流れを受けて、番組構成も一新することにしまして…
アーカイブズに載らない、番組内における残りのパートも更に考え直してみました。
いつも一時間全部を観に来てくださっている皆さんにとって、僕ら2人の関係性や、より深い部分が出やすい様にと、新たに構成が変化していると思います♪

そんなこんなをしている内に僕の3ヶ月は、あっという間に過ぎてしまったというのが、実際の所感です(苦笑)

…正直、書ける部分とそうでない部分とは有ったりしますが、それでも僕達の歩みをこうしてお伝えして、2人だけで手掛けているからこその手作り感や、貴重な創作雰囲気を、皆様と少しでも共有していけたらいいなと…そんなふうに思っています。

また長々と綴ってしまいましたが、いつも最後までお読み下さって本当にありがとうございます。
レトバ通信、今回はこれにて筆を置かせていただこうと思います。

それではまた、次の第5週の日曜にお会いできることを楽しみにしております♪


2024/3/31 小林英樹